アートメイクは美容施術として人気が高まっており、アートメイクの個人サロンの開業を考えているという方も少なくありません。
個人サロンならば自由度が高いというメリットがある反面、消費者からすると怪しいと思われるのではないかという不安もあるでしょう。
そこで、ここではアートメイクの個人サロンについて詳しく紹介していきます。
アートメイクの個人サロンとは?
アートメイクは美容クリニックのメニューとして取り扱われていることもあれば、アートメイク専門のクリニックや個人サロンも存在します。
アートメイクの個人サロンはプライベートサロンとも呼ばれ、マンションの一室などで行われていることが多いです。
基本的には規模が小さく、クリニックのようにスタッフが多いわけでもありません。アートメイクだけを取り扱う個人サロンもあれば、マツエクなどを行うサロンやマッサージなどを行うエステのオプションという形で提供されることもあります。
個人サロンの方が安い?
アートメイクの個人サロンとクリニックを比較すると、個人サロンの方が価格が安い傾向にあります。クリニックで眉のアートメイクを行う場合、10万円前後が相場です。
一方で、個人サロンではクリニックの半額以下の数万円で施術を受けられることも多いです。しかし、思い通りのデザインにならなかった場合、アートメイクを除去するには費用や時間がかかってしまいます。そのため、低価格であることも大事ですが技術力や安全性も重要視するべきでしょう。
個人サロンは技術力がある?
クリニックでは患者人数も多いことや、店舗数も多いため、マニュアルなどが用意されています。しかし、個人サロンでは自由度が高く、個人のセンスで施術が行われます。そのため、アートメイクアーティストの技術力やセンスを発揮しやすい環境と言えるでしょう。
一方で、クリニックよりも費用が安いこともあり、マシンが古いケースもあればアートメイクの技法が古いケースもあります。そうなると、思い通りのデザインに仕上がらないといったトラブルが生じるため、症例写真のない個人サロンには注意すべきでしょう。
また、クリニックでは麻酔を使用できますが、サロンでは麻酔なしで施術も十分にあり得ます。痛みに敏感な方はクリニックを選ぶのが無難です。


アートメイクの個人サロンは合法?
ニュースなどで、無免許でアートメイクの施術を行ったとして逮捕されたというニュースなどを見かけたことがあるという方もいるでしょう。そもそもアートメイクは医療行為なので、施術を行うには医者や看護師の資格が必要になります。その資格がないにも関わらず施術を行えば、違法行為です。
そして、「サロン」や「クリニック」などお店の名称がありますが、サロンとクリニックでは許可されていることが異なります。サロンで医療機器を導入することは法律的に禁止されており、医療行為を行うことはできません。一方で、クリニックは医師や看護師の資格保持者による医療機器を用いた施術を行うことができます。
つまり、アートメイククリニックではなく、サロンと名乗っているにもかかわらずアートメイクを実施することは違法に当たる可能性があります。アートメイクの個人サロンも存在しますが、アートメイクが医療行為であることや、サロンではアートメイクをできないことを認識せずに営業しているケースかもしれません。
また、アートメイクでは機材が必要になりますが、国内でアートメイクの機材を購入するには医師の資格が必要になります。しかし、海外から購入しているケースもあります。
個人サロンのアートメイクの評判
twitterでアートメイクの個人サロンの評判を調べました。
個人サロンを選ぶ人は価格重視な方が多いようです。
また、いわゆる「ハズレ」のサロンに行ってしまった人の中にはそれを後悔している人もいるようです。
ポジティブな意見
韓国以来のアートメイク♥個人サロンで美人で優しくて上手って!リピ決定♥
— Zoe (@guri66guri) February 22, 2014
アートメイクやっぱりちゃんとしたクリニックがいいかなぁ。個人サロンは医師や看護師じゃないもんなあ。でもクリニックより安いしなあ。
— ちょん🐵 (@meeeeeeeee216) January 29, 2021
ネガティブな意見
紹介で個人サロンでアートメイク(アイライン)したんだけど、あきらかにガタガタでまだらで失敗…すごく痛くて麻酔も効かなかったくらいなんだけど、痛みが出やすい人だったからうまくラインがでなかったんですねって言われたけどこれ普通?
— Schan🇮🇩🇯🇵👶🏼初マタ17w (@s__mantap) September 15, 2020
日本だと個人サロンは安いだけですぐとれるし、クリニックだとぼったくられてすぐとれる
— あろい (@a01i11) April 11, 2021
やっぱり海外だね
#眉アートメイク#アイラインアートメイク#アートメイク
アートメイクの個人サロンが違法にならない条件は?
アートメイクの個人サロンを開業したいと考えても、違法ならば開業することはできません。個人でアートメイクを実施する上で違法にならないためには次の条件が必要です。また、アートメイクアーティストに依頼する際も以下の条件に当てはまる人であれば安心です。
フリーランスのアートメイクナース
そもそも医療行為であるアートメイクを提供するのであれば、「個人サロン」という呼び方にすることは不適切と言えます。
個人でアートメイクの施術を行いたい場合には、フリーランスのアートメイクナースになるという手段があります。フリーランスのアートメイクナースとは、看護師などがクリニックと提携し、医師の指示のもとでクリニックにて施術を行う状態です。
フリーランスのアートメイクナースであれば合法ですし、クリニックに在籍するよりも自由度が高いと言えます。フリーランスなのでInstagramなどのSNSを通して個人名で集客することもでき、活躍の幅も広げやすいです。
フリーランスのアートメイクアーティストであれば安心して依頼して良いでしょう。
医療提携ってどうなの?
アートメイクの個人サロンでは、医療法人など病院と医療提携を行うことでアートメイクの施術を行っているケースがあります。
医療提携によって医師のバックアップによる安全性を謳うことができ、医師の指導のもとで施術を行っていることを強調することができます。
しかし、サロンという名前がつく限り、本来は医療行為であるアートメイク施術を行うことはできません。
そのため、病院と医療提携しながらアートメイクの個人サロンを行うことは、違法行為とみなされる可能性があります。
アートメイクの開業方法について詳しくまとめた記事です。合わせてご覧ください
フリーランスアートメイクアーティストの選び方
個人サロンならばプライベート感もあり、料金も安いので手軽にアートメイクを試せると考える方も多いでしょう。
しかし、アートメイクの個人サロンは基本的には違法です。そのため、個人サロンで施術を受けることはあまりおすすめできません。
同じように個人で活躍しているアートメイクアーティストに施術してもらいたいと考えるのであれば、フリーランスのアートメイクアーティストに個人的に依頼することをおすすめします。
そうすれば、クリニックで依頼するよりも安くなるケースがあります。フリーランスのアートメイクアーティストを選ぶ場合、どのような点に注目すべきなのでしょうか?
アーティストの症例写真をチェック
フリーランスのメイクアーティストを選ぶ際には、アーティストの技術やセンスを確認したいものです。アーティストが過去に施術をした症例写真などがHPやSNSなどで確認できる場合には、写真を確認しておきましょう。
もし症例写真がない場合には、施術をしてもらう前に写真を見せてもらうべきです。症例写真があれば、仕上がりのイメージもつきやすくなりますし、デザインも決めやすくなります。
料金をチェック
フリーランスだからこそ価格設定には個人差があります。
クリニックで依頼するよりも安くなるケースもありますが、アートメイクの技法や部位によっては高額になるケースもあります。
1回の料金なのか、それとも2回セットの料金なのかという点も確認しておくべきです。
あまりに料金が安すぎる場合には、無資格の施術や個人サロンでの施術になる可能性もあるので注意しましょう。
違法でないかチェック
フリーランスのアートメイクアーティストの場合、違法でないか事前に確認しておくことも大切です。アートメイクの施術を行うには看護師資格や医師免許が必要になるので、これらの資格があるのか確認しておきましょう。クリニックで施術を行っているという場合には医師の監督もあるので安心して施術を受けられるでしょう。
まとめ
アートメイクの個人サロンを見かけることもありますが、アートメイクは医療行為なのでサロンでの施術は行えません。
個人サロンならば価格が安いことや自由度が高いというメリットもありますが、無資格や違法の可能性があるので注意しましょう。
また、アートメイクで開業したいと考えている場合には、フリーランスでアートメイクアーティストを目指すことをおすすめします。