アートメイクアーティストのキャリアに興味がある方へ

アートメイクスクール卒業→美容クリニック就職

スクールを修了し美容クリニックに就職するパターンです。スクールでは、基本的な知識や技能の訓練を学びます。選ぶコースによりますが、総合的なコースでは実際にお客さんに練習台になってもらい施術するモニター練習まで行います。

しかし、アートメイクはスクールを卒業した後にすぐお客さんに施術できるわけではなく、さらに多くのモニター練習などを経験して症例数を積まなければなりません。

美容クリニック就職→院内で研修を受ける

アートメイクメニューのある美容クリニックにアーティスト希望として就職し、院内で研修を受けさせてもらうパターンです。病院側としては採用にも研修にも負担が大きいため、通常の美容看護師業務で信頼を得てからアートメイクの研修を受けられるケースもあります。研修の有無はそのクリニックの体制や状況、タイミング等にも大きく左右されます。また研修の方法もクリニックによって異なり、スクールに研修を外注する場合とクリニック内部で行う場合の2通りがあります。

アートメイクの経験が無くても美容クリニックでの勤務経験があれば採用されやすいこともあるので、美容看護師としての自分の適性を見るためにまずは美容クリニックに転職し業務経験を積むのも賢い選択です。

初めにアートメイクスクールに通うパターンでは、スクールが就職の面倒を見てくれるかどうかを確認してから選ぶのが良いです。ただし、スクール側としてもクリニックとの関係を保つためになるべく真面目でセンスの良い生徒を他院に送り出したいところです。そのため、厳しい現実ですが面倒見の良いスクールであっても卒業後の就職を100%できるクリニックはありません。それでもスクールで学んだ知識や技術・身銭を切って将来を切り開こうという姿勢は美容クリニックへの転職の際に評価されます。

①スクールに行けば誰でもアートメイクアーティストになれると思っている。

アートメイクスクールには新しいキャリアを求めて実費で通う人と美容クリニックの研修の一環として通う生徒が半分半分の割合でいます。前者の場合はスクール卒業後に勤め先を見つけなければいけません。しかし、全ての人が必ずアーティストとしてのキャリアをすぐに始められるとは限りません。アートメイクアーティストになるために仕事を辞めて大金を払ってスクールに通ったけどもすぐに雇ってくれるクリニックが無くてがっかりする。というケースもあるので気をつけましょう。

まずは、美容看護師としてしばらく勤務してからスクールに通った経験を活かしてアートメイクアーティストへの転向を目指すという選択肢も考慮した方が良いでしょう。

②病棟勤務等と美容クリニックでの仕事内容の差に違和感を感じる

一般的な病院や病棟と美容クリニックでの働き方には大きな違いがあります。病院では患者さんの相手をしますが、美容クリニックではお客さんと接することになります。つまり、より商業感が強くなるのです。お客さんに自社開発の美容グッズを営業販売をする機会などもあり、人によってはストレスを感じることがあります。

③新しい知識や技術の習得に苦労する

アートメイクの仕事は美容師などと同様にトレンドを理解し、新しい技術や知識を学び続けることが求められます。トップアーティストと呼ばれる方々も 日頃から国内国外問わず様々な研修に参加することでお客様に満足してもらおうと努力しています。一度技術を身につければずっと働けるというわけではないのでその点に苦労する方もいます。

④インセンティブのある働きかたにプレッシャーを感じる

アートメイクアーティストの仕事は施術内容がお客様の満足度に直結します。特に初めのうちは多くのリピート客や指名の入る他のアーティストと自分を比較して落ち込んでしまう人もいます。また、技術力の向上や指名数にインセンティブを設けているクリニックも少なくないです。アートメイクに限らず美容クリニックでは自社開発商品の販売ノルマを設けているようなところもあり、そういった雰囲気に合わない人もいるので注意が必要です。